こんにちは、KOUです!
今回は「祇(くにつがみ)Path of the Goddess」のゲーム紹介と体験版をクリアしての感想・レビューとなります。
祇(くにつがみ)はどんなゲーム?
ゲームの舞台と背景
ゲームの舞台は、神住まう緑豊かな禍福山。
しかしある時、禍々しい黒い霧に覆われて、山は穢れで覆われてしまいます。
主人公である宗(そう)と巫女である世代(よしろ)は、穢れを祓い本来の山を取り戻すべく祭祀を行っていくという話です。
アクション+タワーディフェンス
祇(くにつがみ)は、ステージ制のアクション+タワーディフェンスゲーム。
ステージクリアの条件はステージによって異なりますが、主に巫女を守り抜いてゴール地点まで導ければクリアという、極めて単純なものになります。
昼と夜の2パートで進行
ステージのパートは昼と夜に分かれています。
- 昼(準備パート)
ステージクリアの鍵となる「巫女」をゴール地点まで導く
穢れを祓って村人の封印解除や結晶を得る
夜の戦闘に備え、村人を転職・配置する - 夜(戦闘パート)
巫女を敵から守り抜く(HPが0になるとゲームオーバー)
昼パート
昼は主に夜の戦闘パートのための準備がメインとなります。
巫女を守る味方である「村人」を穢れから解放し、「転職」によって戦士・弓兵・ヒーラーなどの各種役割を与えて戦闘に備えます。
そして穢れからは「結晶」と呼ばれるリソースを得られ、これは村人の転職や巫女をゴールに導くコストとして使う非常に重要なものになります。
また、各地点の穢れを全て解放すると、社からアイテムの封印が解かれて貴重な装備品を入手することができます。
これらの戦闘の準備と並行しながら、昼のうちに巫女をゴールまで導いて行きます(夜は戦闘のみ、昼でクリアを目指す)。
最初の昼だけでクリアするのは難しいので(巫女の移動スピードが極端に遅い・・のとコストが貯まらない)、ステージ内の有利なギミックの近くで巫女を待機させるなどの戦略性も必要となってきます。
夜パート
夜は穢れた鳥居から湧いてくる敵から巫女を守り抜くという、非常にシンプルなタスク。
巫女のHPが0になるとゲームオーバーになるので(主人公の場合は一定時間で復活)、巫女が倒れないよう村人の職業(役割)や配置・HPなどに気を付けながら戦い抜くことになります。
主人公は剣で直接敵を攻撃ができるので、自ら前線で戦いつつも味方である村人や巫女をケアするなど、かなり忙しく立ち回らなければなりません。
主人公のアクションは攻撃・回避・ガード・大技など、やれることも多くかなり機敏に動かせます。
一定の時間が経過(敵を倒す)すれば昼パートに変わり、1日が終了する流れになります。
個性豊かな妖怪
夜パートに登場する敵は、餓鬼などの日本ではお馴染みの妖怪が多数出現してきます。
数で圧倒してくる雑魚敵から自爆して大ダメージを与えてくる敵など、個性あふれる妖怪が出てくるのもこのゲームの魅力。
空を飛ぶ敵には弓兵が有効などの攻略法もあるので、昼パートの準備がかなり大切になってきます。
また、ボス戦のみのステージもあり、通常のステージでは出てこないような大型のボスがムービーを伴って出現するのは迫力があります。
村人で巫女を守れ
巫女を守るタワーディフェンスの要となるのが「村人」の存在。
配置された村人は自動で行動するので、配置された場所次第では戦闘に上手く参加できないという事にもなりかねないので注意が必要です。
そしてステージ内には櫓など特定の職業が生かされるギミックが存在するので、これらを上手く利用して配置することも勝利のカギとなります。
転職
村人は穢れから解放して仲間にしていき、それぞれコスト(結晶)を使用して転職させて強化していきます。
- 杣人(そまびと)=戦士
- 弓取り=弓兵
- 修験者=敵の動きを制限する
- 巫術師(ふじゅつし)=味方を回復させる
体験版ではこれらの職業が存在し、村人を転職させることによって夜パートの戦闘を有利に導きます(本編ではストーリーが進めばさらに多くの職業があるようです)。
村人の強化を直接行うことはできないですが、職業そのものをコストを使って強化することは可能です。
ボリューム
体験版は合計4ステージ(内1つがボス戦のみ)で構成。
ラストステージが少し難易度が高めのステージになっています。
クリアまでは大体1~2時間ほど。
各ステージクリアまでにそれほど時間がかからないので、お手軽にサクッとプレイできるのは個人的にはいいですね。
製品版のクリア時間
駆け足でクリアしていくと大体20時間ほどでクリアできるようです。
しかしやり込みや収集要素なども入れればさらに多くなるようです。
少しボリュームが・・?と思うかもしれませんが、フルプライスゲームの約半額と考えると、妥当もしくはコスパいいボリュームではないかと思います。
感想・レビュー
ポジティブな要素
- 主人公のアクション性
- 「和」の世界観・雰囲気
- 個性・魅力ある妖怪
- シンプルながらも奥深いゲーム性
アクション性
数多くのアクションゲームの名作を排出してきたカプコン製ということもあって、アクション面ではかなり操作性が良く楽しいです。
主人公の強化・拡張性もストーリーが進めばさらに広がりそうなので、アクションゲームが好きな方には刺さると思います。
世界観
美しくも穢れた世界観・雰囲気は、カプコンの名作である「大神」を思い出す、と言うか意識して作られたようにも感じます(実際、大神とのコラボがあるようです)。
※大神は名作中の名作です。未プレイの方は強くオススメ!
その世界観に異形の妖怪がいいアクセントを加えており、より没入感を高められる要素になっているように思います。
ゲーム性
クリアのカギとなる巫女をゴールまで導き守る、というシンプルな目的でありますが、そのための準備や戦闘での立ち回りは奥深いものになっています。
マップ全体を把握してどこから敵が湧いてくるのか、どこにギミックがあるのか、巫女をどこに待機させると戦闘を有利にできるのかなど、かなり状況把握や戦略に頭を使いつつも、夜では脳筋となって主人公で暴れられるというギャップも面白いところ。
しかし主人公だけではさばき切れないほどの敵が湧いてくるので、味方の配置や役割・残りHPなどの状況もかなり重要となっており、バランスよく立ち回る必要性も求められます。
気になる点
- 村人の指示関連
- UIが少し見にくい
- ストーリー重視の方は・・
タワーディフェンスゲームとしての操作性など
ボス戦ステージを除いて基本的に村人の指示は個別でしなければならないので、一括移動などの指示ができないのが少し面倒です。
ギミックの建設や修理で複数人の村人がまとめて集まる機会があるので、なおさらそう感じます。
※製品版をプレイして追記
ストーリーが進めば全員を集合させるスキルを習得できます
あとは俯瞰視点が欲しかった点。
視点移動は自由にできますが、引きの遠目の視点が無いので、遠くに移動させたい時などがけっこう面倒です。
あとはパッと見で村人の誰がどの職種か見分けが付きにくいので(HPの状況なども含む)、その辺りの視認性も少し改善できれば良かったかなと感じます。
UIの見にくさ・やりにくさ
和風で凝っていて綺麗なのはいい所だと思います。
しかしそれ故に少し見にくさと言うかやりにくさと言うか、慣れづらい点を感じます。
※特に魔像の選択画面。シンプルな見栄えのリスト形式で良かったかなと思います。
ストーリー
基本的に会話で進んでいくというのではなく、身振り手振りや絵馬などのアイテムでプレイヤー自身がストーリーを構築して感じて下さい、と言う形式です。
※体験版の範囲で感じたことです。ゲームが進むとある程度のストーリー進行があるかもしれません。
最近のムービーやボイスが入るストーリーテリングに慣れている方や、それに期待している方は肩透かしをくらうと思います。
悪い、と言うのではなく、これも一つのゲーム・ストーリーの進め方と捉えてよいかと。
まとめ
- 「和」の世界観・雰囲気が好きな方
- アクションが好きな方におすすめ
- シンプルかつ奥深いタワーディフェンス
- UIや視認性など改善して欲しいところも
クリアまで約20時間ほどとフルプライスゲームだと物足りないですが、約5,000円ほどのゲームだと考えるとコスパいい方だと思います。
少し粗を感じるところもありますが、アクションは爽快でタワーディフェンスとしても育成要素もあり、戦略的にもシンプルで分かりやすく進められて面白いです。
ステージ構成もこの先は変化に富むものがあるらしいので、飽きずに最後まで楽しめそうなのもいい所でしょう。
アクションや忙しい操作がよほど苦手ではない限り、おすすめできるゲームだと思います。
体験版が出ているので、まずはそちらをプレイしてから購入を検討するのがいいかと思います。
追記)
序盤はやれることが少なくて少し単調ですが、ストーリーが進むと徐々にやれることが増えてきて面白くなってきます。
「祇(くにつがみ)Path of the Goddess」は、
- PS5/PS4
- X-BOX SERIES X/S X-BOX ONE
- PC版(STEAM・Windows)
※Xbox Game Pass対応
から、2024年7月19日に発売開始(ダウンロード版のみ)。
販売価格は4,990円(税込み)。
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