こんにちは、KOUです!
今回は「レナティス」のゲーム紹介と体験版をクリアしての感想・レビューとなります。
※PS5版でプレイ、体験版の内容を基に記事を書いています。
レナティスはどんなゲーム?
物語の背景
レナティスのストーリーは、魔法使いが存在する現代の渋谷を舞台に、立場が違った2人の魔法使いが出会い物語が大きく動き出すという話(導入部)。
組織に所属せずノラ(野良)で最強の魔法使いを目指す霧積真凛と、主に魔法に関する事件を取り締まる国家組織所属の西島佐理の、2人の主人公それぞれの視点から物語が進んで行きます。
ストーリーの舞台である渋谷は街並がほぼ再現されており、センター街や道玄坂などの実際の通りや実在の企業・店舗の看板もあり、本当に渋谷を歩いているかのようにも思えてきます。
ジャンルはアクションRPG
戦闘
通常攻撃である剣による攻撃と、あらかじめセットされたスキル(魔法)2種を駆使して戦う、スピーディーかつシンプルな操作性で敷居がそれほど高くなく、アクションが比較的苦手な方でも楽しみやすい印象です。
このゲームの最大の特徴は、2種類のモードを上手く使い分けて戦うことにあります。
- 解放モード
MPを自然消費していくが、攻撃ができるモード - 抑圧モード
攻撃ができないが、MPが自然回復するモード
分かりやすく言うならMP=スタミナみたいなもので、これが無くなると攻撃やスキルを撃つことができません。
それを回復するには、抑圧モードで自然回復させるか、パリィを使ってMPを一気に回復するかになります。
攻勢に出る時は解放モード、様子見や回避に徹したい時は抑圧モードにするなど、上手くモードを使い分けて戦闘を効率良く進めることが重要になってきます。
探索
- 魔法使いや人間・モンスターとのバトル
- 落ちているアイテムを拾う
- 買い物をする
- サブクエスト
通常のRPGと同じく、街を歩くことで様々なイベントに遭遇します。
組織に所属していない霧積真凛は、魔法を使ったことを大衆に見られるとSNSで拡散されて指名手配されるなど、同じ街を歩くのにも主人公によって違った要素があることも面白いです。
また、ダンジョンの代わりと言いますか、フォグと呼ばれるゲートから異界へ行くこともできます。
体験版では森に入って探索できましたが、ストーリーが進むとさらに色んな場所での探索ができそうです。
ボリューム
体験版では2人の主人公それぞれ操作することができます。
クリアまでは1時間ほどになりますが、戦闘・探索など一通りは体験することができます。
また、体験版のクリアデータがあれば、製品版でアイテムを取得できる特典があるようです。
製品版の方のボリュームは、まだ情報が無くクリアまでどれくらいかかるのか分かりません。
追記)
製品版はおよそ20時間ほどでクリアできるそうです。
感想・レビュー
ポジティブな点
- シナリオは面白そう
- 本当の渋谷を歩いている気分
キングダムハーツやファイナルファンタジーの制作に関わったクリエイターがシナリオ等を担当しているらしいので、ストーリーの展開は期待ができそう。
体験版ではまだ2人が出会う所まで進まず導入部分だけのプレイでしたが、先が気になる展開でこれからどうなるか楽しみです。
そして現代の渋谷が再現されているので、観光に来たような気分で色々と隈なく徘徊できるのは楽しかったです(けど、ネガティブな面もあり、後述)。
気になる点
- グラフィックが旧世代
- モブや背景などの作り込みが甘い
- アクション(バトル)面は好みがかなり分かれる
グラフィック・背景の作り込みなど
Switchとの横マルチ販売でありますが、PS5版でもほぼそのままの画質のような感じで、旧世代機のグラフィックでかなり粗が目立ちます。
ストーリーの設定的に街を歩くモブの数がそれほど多くないのですが、それでも全く同じモブが前後で歩いていたのはちょっと萎えます・・
「龍が如く」では似たようなモブが歩いていることもありますが、せめてそんな感じで誤魔化すくらいの工夫は欲しかったと思います。
あとは地面の水たまりの上を歩いても、まるで氷の上を歩いているかのように何のエフェクトも無いのは、不自然過ぎて臨場感に欠けます・・
そして渋谷を再現した、というのもこのゲームのウリでありますが、再現しているのは道や区画・建物の看板だけで、大半の建物は中に入れず買い物をすることもできません。
※一応、自動販売機でサントリーの飲み物を購入したりはできます
店内の様子も全く分からず、曇りガラスのような感じで誤魔化しているだけなのは、臨場感が全く無いですね・・
看板だけのドンキではドンキ感が全く無いです。
そしてラーメン次郎っぽいラーメン屋では飲食できるのに、実在の店舗である吉野家では何もできません。
数少ない買い物ができる店舗でも店内に入ることができず、店頭でメニューで選択するだけという味気ないもの。
グラフィックはそこまで気にしない私ですが、さすがにこれらはかなり萎えるポイントです・・
あとは、ムービー中に常に右上に「スキップ」と表示されているのも気になります。
アクション(バトル)
ポジティブに言うなら、操作がそこまでややこしくなく、通常攻撃を連打しているだけで敵を倒せます。
しかしコンボや動きなどの奥深さはあまり感じず、「軽すぎる」と表現したらいいのでしょうか。
3人称視点のアクションRPGで、ここ最近はエルデンリング・ゼンレスゾーンゼロと立て続けでプレイしてきましたが、それらに比べると正直もの足りなさしか感じません。
スキルが空気で使わなくても倒せますし、通常攻撃ゴリ押しで何とかなってしまうのは、アクションに歯ごたえを求めている方には満足できないような気がします。
MPを回復するパリィも、2段階の操作は正直面倒な気も。
抑圧と解放の2モード制はまだいいのですが、攻撃をするために少し手間と時間がかかるパリィがほぼ必須なのは、戦闘のテンポが悪くなっているように感じます。
まとめ
- PS5のフルプライスゲームとしては・・
- アクションは実際に体験した方がいい
- 世界観やシナリオは良さそう
Switchとの横マルチのためか、PS5でのグラフィック・表現において合格点を与えられる出来に感じません。
ロードが短い、カクツキが無いなどの点でSwitch版との優位性はありますが、それ以外では旧世代レベルのグラフィックでフルプライスなのは、正直なところ手が出しづらいです。
実際の街並を歩ける、と言う意味では龍が如くシリーズと比較するのがいいと思いますが、それと比べると作り込みは圧倒的にあちらに軍配が上がります。
体験版の内容なので色々と改善・変化する所はあるかもしれませんが、この内容だと正直期待外れに思います。
バトル面では2モード制など少しクセがあるので、実際に体験版をプレイして合うかどうか試して下さい。
私は少し軽すぎてあまり合わなかったです(視点ももう少し近めが良かったかな)。
直近でプレイしているゼンゼロが3人チームプレイという面で共通していますが、個人的にはあちらの方が面白く感じます。
ただし、世界観やシナリオは面白そうなので、そこがいい意味で気になる点です。
購入を考えている方は、とにかく体験版をプレイしてみてから判断して下さい。
※発売後、PSストアからは体験版のダウンロードができなくなっていますので注意
レナティスは2024年7月25日発売(リベレーターズエディションはアーリーアクセスが付いてたと思います)。
Switch・PS4・PS5版でプレイできます。
- 通常版は8,778円(税込み)
- リベレーターズエディションは13,860円(税込み・ダウンロード版)
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