こんにちは、KOUです!
今回は「霧の戦場のヴェルディーナC.A.R.D.S. RPG」のゲーム紹介と体験版をクリアしての感想・評価・レビューとなります。
体験版でプレイした範囲でのレビューになるので、製品版とは印象が異なるかもしれないのでご容赦下さい。
※体験版はSTEAMでプレイ
★製品版プレイ後の感想や気になった点を追記しました
霧の戦場のヴェルディーナとはどんなゲーム?
王道のシミュレーションRPG+カードバトル
霧の戦場のヴェルディーナは、シミュレーションRPGにカードバトルが搭載されたゲームとなります。
小~中規模のマップで敵味方のユニットがターン制でバトルを行う馴染みあるシステムです。
しかしバトル中は攻撃・防御・回復・バフ・デバフなどの行動が、全てカードによって行われる独特なバトルとなっています。
体験版では最初の4ステージしかプレイできないのでこれからの展開は分かりませんが、フィールドや町を歩いたりはできず、ステージをクリアしていく度にストーリー展開を挟んで進めていく、ファイアーエムブレムみたいな感じになっています。
- ストーリー進展
- 出撃準備:ユニットの配置や装備付け替え・スキル(ステータスアップ)の取得・カードの確認など
- ステージ攻略
これらを繰り返してゲームが進んでいきます。
独特な育成要素
シミュレーションRPGと言えば育成要素。
愛着あるキャラのレベルを上げて強くしていくのが一つの醍醐味ですが、このゲームは個別でユニットをレベルアップさせることができません。
その代わりに様々な方法でユニットを強くしていけます。
指揮官スキル
各ステージをクリアすると上がる指揮官レベルに応じてスキルポイントが貰え、全ユニットのステータスアップやステージで使えるアイテム・ユニットを解放することができます。
各キャラを直接的に強くできる育成方法は、おそらくこの指揮官スキルからのみだと思います。
ただし指揮官スキルで解放した要素は何回でもリセットして振り直せるので、育成の方針や使いたいユニットなどを各ステージで使い分けられることも可能です。
装備
ステージ中にある宝箱やクリア後の報酬で、攻撃力や防御力などを上げられる装備品を得ることができます。
これらは各ユニット4枠ずつ装備できるので(剣を4本とかでも可)、ステータスの底上げ以外にも攻撃に特化したユニットや、防御力を大きく上げてタンク(囮)にしたいユニットを作ることも可能です。
ボルテージ
ステージクリアでリセットされてしまいますが、「ボルテージ」というレベルアップのようなシステムがあります。
敵とのバトル後に経験値のようなポイントを得て、一定の数値まで達するとボルテージが上がりHPなどの各ステータスの向上効果があります。
各ステージのボスがかなり強力なので、ボルテージでユニットを強くしてから挑まないとかなり苦戦します。
ボルテージはステージクリア後にリセットされるので、一定のキャラに依存して敵を倒しまくってもレベルの偏りが出てこないというのは安心できる点だと思います。
バトルシステム
敵とのバトルは通常3ターンでボスとのバトルでは5ターン、遠隔攻撃(こちらが一方的に攻撃できる場合)は1ターンで構成。
各ターン限られたコスト内で、攻撃・防御・回復・バフ・デバフなどのカードを使用していくことになります。
※強力なカードはコストが高い
スキル使用や回復などの敵の次の行動が表示されているので、それに応じた行動・カードのチョイスをしていくことが攻略のカギとなります。
全てはカード次第
デッキ最大50枚まで組めるカードが、バトルの全てを左右すると言ってもいいくらいです。
バトル中は最大8枚まで手元にカードを持てますが、攻撃できるカードが無ければ攻撃することができません。
そして次のターンで敵の大技が控えているのに、もし防御やバフ・デバフカードが無ければ、大ダメージを食らってしまうことになります。
先手必勝で攻撃に特化して削り切る構成か、防御や回避・回復などのカードを多く入れてリスクを最低限に抑えるようにするかなど、どのようにデッキを組むかがカギとなる上にそれが楽しくもあります。
バトル中に配布されるカードに偏りがあった場合はあっさりと負けてしまうこともあるので、正に全てはカード次第と言えるゲームだと思います。
カードの入手は、敵の撃破後やステージ内のカードが貰える場所から得られますが、何が出るかはランダムなので、プレイヤーの運も影響するでしょう。
※序盤でぶっ壊れたカードはさすがに出ませんが・・
そして同じコストでも上位互換的なカードがストーリーが進むと登場していくので、それに差し替えてデッキを強化していくという、「デッキの育成」が重要となってきます。
感想・レビュー
ボリューム面
ゲームの進め方次第ですが、情報によるとクリア時間は20~30時間が想定されているらしいので、長く楽しめるゲームとなっています。
1つ1つのステージをクリアするのに意外と時間がかかるので(ゆっくりやると1時間近くかかるのもある)、ステージ数は20くらいはあるのではないでしょうか。
中断セーブができない・・
STEAMの体験版はかなり前にリリースされたので、製品版では変更されているかもしれないですが、中断セーブができないのはけっこう痛いです。
1つのステージがそれなりに長いので、ある程度時間に余裕がある時でないと続けてプレイできないのは改善して欲しいところです。
ステージの進め方には好みが分かれるかも
ステージ開始時は味方ユニットの周辺以外は霧がかかっていて、宝箱の配置や敵の兵種などの情報が全く分かりません。
味方ユニット自体の数が少ないのであまり影響ないかもですが、ユニット配置の際に敵の情報を基にどんなユニットや装備・スキルで攻略していくか・・などを考えるのが好きな方にはちょっと残念かも。
逆に、じっくりと進軍していって攻略していきたい、という志向の方にはいいかもしれません。
序盤なので、というのもありますが、マップ自体が少し単調で面白みがあまりないのも少し気になる点でした。
制作側によると、カードバトルを最大限に楽しんで欲しいためという配慮があるらしいですが、これがいい方向にも悪い方向にも出ているように感じます。
キャラ育成が好きな方には・・
先にも書きましたがレベルアップやクラスチェンジなどによる育成が無いので、愛着あるキャラを育てていきたい派の方にはあまり向いてないかもしれません。
しかしそれ故に各キャラのレベルギャップも出てこないので、ステージ攻略はかなり自由にできるというのはメリットであるようにも思います。
カードバトルや収集が好きな方にはおすすめ
100種類以上にも及ぶ豊富かつユニークなカードが用意され、さらにカード自体もマップ上の施設で強化することもでき、カードコレクトやカードバトルが好きな方には刺さるかもしれません。
デッキ構成がかなり明暗を分けるようにプレイしていて感じたので、カードを集めるだけでなく構成を考えるのもかなり奥深くおもしろいと思いました。
ただしデッキで組める最大50枚より多くの枚数を持つことができないので、上限50枚持っている場合はカードを取得する度にその場その場で取捨選択していかなければならないのは少し残念。
50枚+αのカードの中からステージに持って行く最大50枚を選ぶ形式の方が、各ステージ攻略においてデッキを組む面白さが出たような気もします。
まとめ
多分評価は分かれるが面白い
プレイヤーの好みが大きく分かれる仕様だと思うので、評価もおそらく分かれると思います。
- 育成面
- ステージ攻略面
- かなりカードに依存するシステム
これがこんな感じだったら良かったのになあ、、というのが個人個人の好みで分かれる仕様だと思います。
個人的には斬新な面も多く、カードバトルは楽しいので面白いと思います。
フルボイス付き、こだわりあるストーリー
フルプライスではなく5~6000円ほどのゲームですが、ボリュームもあり各キャラのフルボイス付きであり、ストーリーもかなり力を入れているらしく制作陣のこだわりや熱意も感じられるので、最序盤だけプレイできる体験版で評価を下すのは少し早いような感じもします。
気になる方は体験版をプレイ
ゲーム自体の出来は少し粗を感じますが個人的には面白いと思うので、まずは体験版をプレイしてどんな感じなのか確かめる方がいいと思います。
ただし体験版の内容からかなり調整されるようなので、あくまでどんなゲームなのかを確かめる程度でいいと思います。
引き継ぎの有無
STEAM版しかプレイしていないのでSwitch版では分からないですが、引き継ぎ要素などは全く無いようです。
体験版から調整が入ると思うので、製品版では仕様が少し変わっているかもしれませんが、体験版では序盤の4ステージをプレイできるのみになっています。
タイトル | 霧の戦場のヴェルディーナ: C.A.R.D.S. RPG |
ジャンル | ローグライクデッキ構築・ストラテジーRPG |
プレイ人数 | 1人 |
プラットフォーム | ・PlayStation🄬5 ・PlayStation🄬4 ・Nintendo Switch™ ・Steam🄬 ※PS4はダウンロード版のみ |
発売日 | 2024年5月23日(木) |
価格 | ・パッケージ版:6,578 円(税込) ・ダウンロード版:5,500 円(税込) |
レーティング | CERO B(12 歳以上) |
開発・販売 | 株式会社 アクワイア |
製品版プレイ後、少し追記
製品版をプレイしていて気になった点を、簡単にですが追記していきます。
※PS5版でプレイ
- 遠距離攻撃ユニットが敵味方ともに強すぎる
- 弓兵は近距離でも攻撃可、敵にわんさか出てくるので厄介
- そしてその弓兵(敵)が近距離攻撃キャラなみに強い
- カード配布の偏りがけっこうあって、運ゲー要素がかなり強い気が・・
- 成功確率もやや失敗寄りに調整されてない?(50%を6連続で外す)
- 全ユニット移動力+1くらいは欲しかった。宝箱・施設訪問に時間がかかり過ぎる
ゲーム中盤近くまでプレイしましたが、こちらの限られた育成以上に敵が強くなってくるので、カードの配布具合で防御できなくなってあっさり倒れることもあります(難易度:普通)。
※と、その時点では思いましたが、一気に強くなっただけでその後はそれほど強くはない。バランス的にどうなのかということでもありますが・・
カード配布や成功確率などの偏りをかなり感じるので、それで失敗したりするとかなり萎えます。
万一キャラが倒れてもデスペナルティなどは無いですが(トロフィー獲得には関わりますが)、1ステージクリアまで時間がけっこうかかるので、1回くらいはセーブできる機会は欲しかったように思います。
※1度だけですが、バグみたいな感じで進行不可になりやり直すハメに・・
ゲーム・ストーリー進行もけっこう単調。
育成要素がほぼ無いに等しいので、デッキ構成のカードを厳選できる自由度はもう少しあった方が良かった気がします。
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